伊勢志摩の島めぐりガイド|7つの離島を地元民目線で全部紹介

伊勢志摩といえば伊勢神宮や海鮮グルメが真っ先に浮かびますが、実はすぐそこに船で渡れる魅力的な離島がいくつも点在しています。

フェリーに乗ってわずか3分、あるいは40分ほどの船旅で、まるで別世界のような島時間が待っています。

三島由紀夫の小説の舞台になった神秘の島、G7サミットが開かれたリゾートアイランド、世界で初めて真珠の養殖に成功した歴史の島。

ひとくちに「伊勢志摩の島」といっても、それぞれがまったく異なる顔を持っています。

この記事では、伊勢志摩エリアの代表的な7つの島を徹底的に紹介します。

アクセス方法から見どころ、グルメ、体験スポットまで、初めての島旅でも迷わず動けるように詳しくまとめました。

ぜひ旅のプランに組み込んで、伊勢志摩の島旅を思いっきり楽しんでください。

目次

伊勢志摩の島めぐり、まず知っておきたいこと

伊勢志摩は三重県東部、紀伊半島の先端に広がる国立公園エリアです。

複雑に入り組んだリアス海岸が作り出す美しい入り江には、大小さまざまな島々が点在しています。

今も人々が生活を営む有人島から、観光客向けに整備されたテーマパーク型の島まで、その顔ぶれは実に多彩です。

島の数と種類はどれくらい?

英虞湾だけでも約60の小島が浮かんでいます。

そのうち今も住民が暮らす有人島は、鳥羽市に4島(答志島・菅島・坂手島・神島)、志摩市周辺にも複数あります。

観光で訪れる島はおもに以下の種類に分けられます。

種類代表的な島特徴
有人離島答志島・神島・菅島漁師文化や祭りが今も残る
観光テーマパーク型ミキモト真珠島真珠の歴史を体験できる
リゾートアイランド賢島・渡鹿野島高級ホテルや温泉が充実
秘境・自然系間崎島・坂手島手つかずの自然と静けさ

アクセスの基本は定期船と観光船

伊勢志摩の島へは、鳥羽マリンターミナルや鳥羽駅近くの乗り場から鳥羽市営定期船を使うのが基本です。

最短3分(渡鹿野島)から最長約40分(神島)まで、島によって所要時間はさまざまです。

主な乗り場とアクセス所要時間は次のとおりです。

島名乗り場所要時間
答志島鳥羽駅徒歩6分のフェリー乗り場約25分
神島鳥羽マリンターミナル約40分
菅島鳥羽マリンターミナル約15分
渡鹿野島渡鹿野渡船場バス停前約3分
坂手島鳥羽マリンターミナル約10分

島旅に向いている季節と服装

伊勢志摩の島旅が最も盛り上がるのは、海が穏やかで青く澄んだ初夏から秋にかけての時期です。

特に5月〜10月は各島の祭りやマリンアクティビティが充実しており、旅の楽しみが一気に増えます。

一方で船の上は年間を通じて風が強く、夏でも上着を1枚持参するのがおすすめです。

  • 春(3〜5月):菅島のカキツバタが見頃。混雑が少なく快適
  • 夏(6〜9月):海水浴・カヤック・マリンアクティビティの最盛期
  • 秋(10〜11月):的矢カキの解禁シーズン。グルメ目当ての旅に最適
  • 冬(12〜2月):観光客が少なくゆったり楽しめる穴場シーズン

伊勢志摩のおすすめ島7選|特徴と見どころ

伊勢志摩の島にはそれぞれ独自の歴史と文化があります。

観光地として有名な島から、まだあまり知られていない隠れた名島まで、7つに絞ってじっくり紹介します。

ミキモト真珠島|真珠の歴史と海女の実演

鳥羽駅から徒歩約5分という好立地にある、世界で初めて真珠の養殖に成功した島です。

御木本幸吉がアコヤ貝を使った養殖技術を確立した地として、真珠ファンなら一度は訪れたい場所です。

島内には真珠の歴史を学べる博物館、御木本幸吉の生涯を紹介する記念館があり、白い磯着姿の海女による潜水実演は世界でここだけで見られる光景です。

島内のレストランでは、市場にほとんど出回らないあこや貝の貝柱を使ったメニューも楽しめます。

賢島(かしこじま)|サミット開催の絶景リゾートアイランド

英虞湾の奥深くに位置する賢島は、2016年のG7伊勢志摩サミットの舞台となったことで一躍その名を全国に知られた島です。

近鉄賢島駅が島の玄関口であり、電車で直接アクセスできる珍しいリゾートアイランドでもあります。

真珠筏が浮かぶ英虞湾を一望しながら楽しめる帆船型遊覧船「エスペランサ」のクルージングは、賢島観光の定番です。

サミットの様子を再現した展示施設「サミエール」では、当時のおもてなしの雰囲気を体感できます。

答志島(とうしじま)|鳥羽最大の有人島で路地散策

鳥羽市の有人島の中で最も面積が大きく、約1850人が暮らす答志島は、まるで時間がゆっくりと流れているような場所です。

迷路のような細い路地が入り組んだ集落は、歩くだけで島の生活感をひしひしと感じられます。

江戸時代から続く「寝屋子制度」という若者が共同生活を送る独特の慣習が今も残っており、島の文化的な深みを旅人に伝えてくれます。

島の尾根を縦走する「答志島スカイラインハイキング」では、鳥羽湾を一望できる絶景が待ち受けています。

神島(かみしま)|潮騒の舞台となった神秘の孤島

鳥羽港の北東約14キロの海上に浮かぶ、周囲わずか4キロの小さな島です。

三島由紀夫の名作小説「潮騒」の舞台として名高く、5度も映画化された際にはすべてロケ地として使われました。

島の南部には、石灰岩が風化して白い塔のようにそびえ立つカルスト地形が広がっており、鳥羽市の天然記念物にも指定されています。

神島灯台の近くには「恋人の聖地」としてプレートが設置されており、島全体がロマンティックな雰囲気に包まれています。

菅島(すがしま)|しろんご祭と干物文化が息づく漁師の島

鳥羽マリンターミナルから約15分で到着できる菅島は、毎年7月上旬に行われる「しろんご祭」で知られる漁師の島です。

港周辺では鯵・ワカメ・伊勢エビなど、季節ごとに異なる海の幸が干されており、干物文化の豊かさを目と鼻で実感できます。

伊勢エビの開き干しは島オリジナルの高級干物で、島を訪れた旅人のお土産としても人気があります。

冬には大山の山道に沿って真っ赤な紅つげが自生し、自然のレッドカーペットのような光景が楽しめます。

渡鹿野島(わたかのしま)|乗船3分でたどり着くハートの島

乗船時間なんとわずか3分という、伊勢志摩で最もアクセスしやすい離島です。

バス停「渡鹿野渡船場」から常時船が往来しており、時刻表も存在しないほどの気軽さが魅力です。

かつては的矢湾の風待ち港として賑わったこの島は、今では天然温泉が湧くリゾートアイランドとして知られています。

伊勢神宮から約60分、志摩スペイン村から約30分という立地を活かして、観光の帰りに立ち寄るコースにもぴったりです。

間崎島(まさきじま)|江戸川乱歩ゆかりの静かな秘島

人口100人余りの小さな島ながら、手つかずの自然と半農半漁の自給自足的な生活が今も営まれています。

小説家・江戸川乱歩や日本画家・嶋谷自然ゆかりの地としても知られており、アートと文学の薫りが漂う島です。

5月中旬から6月にかけてカキツバタが島一面に咲き誇り、紫と緑のコントラストが美しい絶景が広がります。

本土からわずか10分で到着でき、船便も多いため、伊勢志摩観光の隙間時間にも訪れやすい穴場スポットです。

伊勢志摩の島で楽しめる体験・グルメ

島旅の醍醐味は絶景だけではありません。

伊勢志摩の島には、ここでしか味わえない体験とグルメが詰まっています。

海女体験と真珠アクセサリーづくり

ミキモト真珠島での海女の潜水実演は、伊勢志摩を代表する体験の一つです。

白い磯着を身にまとった海女が海に潜り、アコヤ貝を引き上げる姿は、世界でここだけで見られる貴重なショーです。

賢島の真珠専門店「松井眞珠店」では、1905年創業の老舗で真珠アクセサリーを手作りする体験も楽しめます。

  • 海女の潜水実演(ミキモト真珠島):所要約20分・島内観覧無料
  • 真珠アクセサリーづくり体験(賢島・松井眞珠店):1,000円〜
  • 海女小屋体験(鳥羽エリア):獲れたての海の幸を浜焼きで味わえる
  • 真珠核入れ体験:一部施設でアコヤ貝への核入れ作業を体験可能

島グルメ|伊勢エビ・的矢カキ・あこや貝の貝柱

伊勢志摩の島旅で外せないのが、海の幸を贅沢に使った島グルメです。

特に秋から冬にかけては的矢湾産の的矢カキが解禁になり、牡蠣目当てに訪れる旅行者も多くいます。

食材旬の時期主な食べ方
伊勢エビ10月〜4月刺身・味噌汁・鬼殻焼き
的矢カキ10月〜3月生牡蠣・焼き牡蠣・フライ
あこや貝の貝柱通年刺身・伊勢うどんの具
伊勢エビの開き干し通年菅島のお土産として人気
アワビ6月〜9月蒸しアワビ・踊り焼き

クルーズ・カヤック・ハイキング

賢島では16世紀のスペイン帆船を模した遊覧船「エスペランサ」で、英虞湾を1周約50分かけて優雅にクルージングできます。

英虞湾に浮かぶ約60の島々と真珠の筏を海の上から眺める体験は、どんな展望台から見る景色とも違う感動があります。

ともやま公園ではシーカヤックやエコツアーも充実しており、体を動かしながら自然と触れ合えるアクティビティが揃っています。

島めぐりをもっと楽しむための実践テクニック

はじめて伊勢志摩の島を訪れるなら、事前の準備がとても大切です。

知っておくと旅がぐんとスムーズになる、実践的な情報をまとめました。

船の時刻と乗り継ぎの調べ方

鳥羽市営定期船の時刻は鳥羽市の公式ウェブサイトで最新情報を確認できます。

島によって便数が少ない路線もあるため、特に神島や間崎島など遠方の島を訪れる際は往復の時刻をしっかり把握しておくことが重要です。

渡鹿野島のように時刻表のない常時運航の島もありますが、多くの島は1日4〜8便程度であることを念頭に置いてプランを組みましょう。

日帰りと宿泊、どちらがおすすめ?

コンパクトに観光するだけなら日帰りでも十分楽しめますが、島の本当の魅力は「夜」にこそあります。

漁師の島では夜に漁港の灯りが水面に映る静かな光景を見られたり、早朝の漁の活気を感じたりできます。

  • 日帰りに向いている島:ミキモト真珠島・坂手島・渡鹿野島
  • 宿泊がおすすめの島:賢島(高級リゾートホテルあり)・渡鹿野島(温泉宿あり)・答志島(民宿あり)

持ち物・注意点チェックリスト

船での移動が前提となる島旅では、地上とは少し違う準備が必要です。

忘れると困るアイテムと注意点を以下にまとめました。

  • 上着・ウィンドブレーカー:船上は夏でも風が強い
  • 歩きやすいシューズ:石畳や山道が多い島では必須
  • 現金:島内はキャッシュレス非対応の店舗が多い
  • 酔い止め薬:波が高い日は揺れることもある
  • モバイルバッテリー:島内は充電できる場所が限られる
  • 飲み物・軽食:売店が少ない島は食料を持参すると安心
  • 帽子・日焼け止め:海上は日差しが強い

まとめ|伊勢志摩の島旅で忘れられない体験を

伊勢志摩には、フェリーに乗ってわずか数分〜40分で到着できる、個性豊かな島々が点在しています。

真珠の歴史を学べるミキモト真珠島、G7サミットが開かれたリゾートの賢島、三島由紀夫が描いた神秘の神島……どの島にも、伊勢志摩本土とはまったく異なる空気と物語があります。

伊勢神宮や志摩スペイン村といった定番スポットをまわったあとで、ぜひ一つでも島に足を伸ばしてみてください。

船に揺られながら海風を感じるその時間こそが、伊勢志摩の旅をひときわ特別なものにしてくれるはずです。

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